【Ruby】RubyGemsを作成/公開する方法

2022年7月12日 23:19

はじめに

RubyGemsを作成および公開する方法について説明します。Bundlerを使ってRubyGemsを作成する方法については以下の記事を参照してください。

rubygems.orgの登録

上記のページからrubygems.orgに登録します。後述する「RubyGemsの公開」セクションでここで登録したメールアドレスとパスワードが必要になります。

RubyGemsの作成

作業ディレクトリの作成

これからRubyGemsの作成に必要なディレクトリおよびファイルを作成していきます。これらをまとめておく作業ディレクトリを作成します。作業ディレクトリの名称はRubyGemsの名称になるので慎重に決めましょう。

rubygems.orgに同名のRubyGemsが登録されていると作成したRubyGemsを公開することができません。そのため、希望する名称がrubygems.orgで使われていないか確認しておく必要があります。RubyGemsの検索を行うには以下のコマンドを実行します。今回は以下のようにweepsと検索し同名のRubyGemsが登録されていないことがわかったので、weepsというRubyGemsを作成していくことにします。

# RubyGemsの検索
% gem search weeps

*** REMOTE GEMS ***

weepsという作業ディレクトリを作成します。

% mkdir weeps
% cd weeps

gemspecファイルの作成

gemspecファイルとはRubyGemsの仕様書を記述したファイルのことで、rubygems.orgはこのファイルに記載されている情報をRubyGemsの個別ページに表示します。

% touch weeps.gemspec
% vi weeps.gemspec

作成したgemspecファイルに以下を記述します。

weeps.gemspec

Gem::Specification.new do |s|
  s.name        = "weeps"
  s.version     = "0.0.0"
  s.summary     = "Weeps"
  s.description = "My first gem"
  s.authors     = ["Sakai Kotaro"]
  s.email       = "info@autovice.jp"
  s.files       = ["lib/weeps.rb"]
  s.homepage    = "https://rubygems.org/gems/weeps"
  s.license     = "MIT"
end

コードファイルの作成

コードを記述するファイルを作成します。コードファイルはRubyGemsと同名のRubyファイルを最低でも1つ用意する必要があります。RubyGemsと同名のRubyファイルは実行時にロードされるメインファイルになります。

% mkdir lib
% cd lib

% touch weeps.rb
% vi weeps.rb

作成したコードファイルに以下を記述します。

weeps.rb

class Weeps
  def self.show
    puts "(;_;)"
  end
end

ディレクトリ構成

ここまでの作業が完了するとディレクトリ構成は以下の通りになっているはずです。

weeps
 ├─ weeps.gemspec   # RubyGemsの仕様書ファイル
 └─ lib
     └─ weeps.rb    # RubyGemsのコードファイル

RubyGemsのビルド

RubyGemsのビルドを行います。

% gem build weeps.gemspec
  Successfully built RubyGem
  Name: weeps
  Version: 0.0.0
  File: weeps-0.0.0.gem

weeps-0.0.0.gemというファイルが作成されました。

weeps
 ├─ weeps.gemspec   # RubyGemsの仕様書ファイル
 ├─ weeps-0.0.0.gem # RubyGemsのバイナリーファイル
 └─ lib
     └─ weeps.rb    # RubyGemsのコードファイル

RubyGemsのインストール

作成したRubyGemsのインストールを行います。

% gem install ./weeps-0.0.0.gem 
Successfully installed weeps-0.0.0
Parsing documentation for weeps-0.0.0
Done installing documentation for weeps after 0 seconds
1 gem installed

動作確認

RubyGemsをインストールしたので、動作を確認してみます。

% irb
irb(main):001:0> require "weeps"
=> true
irb(main):002:0> Weeps.show
(;_;)
=> nil

RubyGemsの公開

作成したRubyGemsをrubygems.orgに公開してみましょう。以下のコマンドを実行し、rubygems.orgにサインインします。

% gem signin 
Enter your RubyGems.org credentials.
Don't have an account yet? Create one at https://rubygems.org/sign_up
   Email:   [Your email]
Password:   [Your password]

Signed in.

サインインできたら、RubyGemsをrubygems.orgに送信します。

% gem push weeps-0.0.0.gem 
Pushing gem to https://rubygems.org...
Successfully registered gem: weeps (0.0.0)

おめでとうございます。これであなたの作成したRubyGemsは全世界に公開されました。

% gem search weeps

*** REMOTE GEMS ***

weeps (0.0.0)

RubyGemsの削除

RubyGemsをリリースする準備が完了する前に公開してしまったなどの理由で削除したい場合があります。公開したRubyGemsを削除するには以下のコマンドを実行します。

% gem yank weeps -v 0.0.0

ただし、一度削除したRubyGemsのバージョンを再び公開することはできません。

% gem push weeps-0.0.0.gem 
Pushing gem to https://rubygems.org...
A yanked version already exists (weeps-0.0.0).
Repushing of gem versions is not allowed. Please use a new version and retry

RubyGemsを再び公開するには、RubyGemsの名称を変更するか、バージョンを変更する必要があります。

まとめ

RubyGemsを作成して公開する方法について説明しました。rubygems.orgで「test」などと検索すると、この記事のようにとりあえず作成して公開したと思われるRubyGemsがたくさん出てきます。別に悪いことではないと思うので、RubyGemsの作成/公開を体験したい方は遠慮せずにやってしまいましょう。

本記事を参考にしていただければと思います。

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