はじめに
JavaScriptフレームワークといえば長らくjQuery一強でした。しかし、ここ数年はAngularJSやReact、Vue.jsといった新しいフレームワークがどんどんと登場しています。過去5年間の検索回数の推移を見てみると、2018年5月頃にjQueryとReactが逆転していることがわかります。
本記事では、Railsアプリにreact-railsを追加する手順と簡単な使い方について説明しています。
react-railsの追加
react-railsのインストール
Gemfile
に以下を追記してbundle install
を行います。Rails 5.xの場合はwebpacker
も追記してください。ReactのインストールはWebpacker経由で行います。
# Rails 5.xは以下も追記
gem 'webpacker'
gem 'react-rails'
以下のコマンドを実行して、Reactをインストールします。
# Rails 5.xは以下も行う
$ rails webpacker:install
$ rails wepacker:install:react
$ rails g react:install
Rails 5.xの場合はapp/views/layouts/applicationi.html.erb
のヘッダーに以下を追加します。
<%= javascript_pack_tag 'application' %>
以上でReactを使う準備ができました。
react-railsの使い方
以下のコマンドを実行し、Reactのコンポーネントを作成します。HelloWorld
がメソッド名で、greeting:string
が引数名と型になります。
$ rails g react:component HelloWorld greeting:string
Running via Spring preloader in process 12477
create app/javascript/components/HelloWorld.js
作成されたコンポーネントは以下のようになっています。受け取った引数に文字列を付け足して返却しているだけのよくあるサンプルコードのようです。
import React from "react"
import PropTypes from "prop-types"
class HelloWorld extends React.Component {
render () {
return (
<React.Fragment>
Greeting: {this.props.greeting}
</React.Fragment>
);
}
}
HelloWorld.propTypes = {
greeting: PropTypes.string
};
export default HelloWorld
次に、コンポーネントを呼び出す処理を作成します。以下のコマンドを実行して、コントローラーとインデックスを作成します。
$ rails g controller Sample index
app/views/sample/index.html.erb
に以下を追記します。react_component
というヘルパーの第1引数にメソッド名、第2引数に引数を渡しています。
<h1>Sample#index</h1>
<p>Find me in app/views/sample/index.html.erb</p>
<!-- 以下を追記 -->
<h2>
<%= react_component("HelloWorld", { greeting: "Hello from react-rails." }) %>
</h2>
テストサーバーを起動し、ブラウザで確認してみます。
$ rails s
引数で渡した文字列に「Greeting:」という文字列が付け足されてます。
まとめ
RailsアプリでReactが使えるようになるreact-railsというGemのインストールと簡単な使い方を説明しました。RailsアプリでReactを使いたいという方は参考にしていただければと思います。