はじめに
GitHubでソース管理を行っていると、ときどきGitHubからセキュリティアラートのメールが届くことと思います。
該当のリポジトリを見てみると以下のようにセキュリティアラートが並んでいて少しびっくりしてしまいます。
セキュリティアラートを放置していると悪意のある第三者からセキュリティホールをついた攻撃を受ける可能性があります。
それを防ぐためにもセキュリティアラートは早めに対処しましょう。
Gemのアップデート
準備
Gemのアップデートを行う前に、Gem自体のアップデートとBundlerのアップデートを行います。
BundlerとはGemのバージョン管理を行うためのGemです。Ruby on Railsには標準で導入されています。
# Gem自体のアップデート
$ gem update --system
# Bundlerのアップデート
$ gem update bundler
アップデートできたら以下のコマンドでバージョンが確認できます。
# Gem自体のバージョン確認
$ gem -v
# Bundlerのバージョン確認
$ gem list bundler
Gemをすべてアップデート
すべてのGemを一気にアップデートするには以下のコマンドを実行します。
$ bundle update
Gemを個別にアップデート
個別のGemをひとつずつアップデートするには以下のコマンドを実行します。
$ bundle update <Gemの名称>
すべてアップデート vs. 個別にアップデート
それぞれのアップデート方法を記載しましたが、実際のところどちらの方法でアップデートしたほうがいいのでしょうか?
問題が発生したときの切り分けのために個別にアップデートしたほうがいいという意見もあれば、セキュリティホールを放置せずにさっさとすべてのGemをアップデートしたほうがいいという意見もあります。
個人的な所管ですが、私は以下のように臨機応変に対応すればいいのではないかと思っています。
- すべてアップデートする場合
- 個人開発の小規模なアプリで影響が少ないもの
- 個別にアップデートする場合
- 個人または複数人開発の中〜大規模なアプリで影響が大きいもの
もちろん個人開発の小規模アプリでも個別にアップデートしてもいいと思いますが、複数人開発の中〜大規模アプリの場合は絶対に個別アップデートするべきだと思います。
Gemがアップデートされない原因
bundle update
を実行したのにGemがアップデートされない原因については以下の記事で解説しています。