【Rails】audiojs-railsの導入からオーディオファイル再生までの手順

はじめに

HTML5にはオーディオファイルを埋め込む専用のタグが用意されています。
<audio src="sample/sample.ogg" controls>
<p>音声を再生するには、audioタグをサポートしたブラウザが必要です。</p>
</audio>
このaudioタグをより便利にしたJavaScriptライブラリ「audio.js」を使えば、見た目のカスタマイズやプレイリストの追加が簡単に行えるようになります。
Railsアプリでは「audiojs-rails」というRuby gemsが提供されているので使います。
また、Railsにはaudioタグのヘルパーメソッドが用意されているのでこれも使います。
<%= audio_tag 'sample.mp3' %>

audiojs-railsの導入

Gemfileに以下を追加してbundle installを行います。
※rails serverを起動している場合は再起動してください。
gem 'audiojs-rails'

audiojsの読み込み

app/assets/javascripts/application.jsに以下を追加します。
//= require audiojs

audiojsの初期化・再生プレイヤー設置

Viewに以下を追加します。
<!-- 再生プレイヤー -->
<%= audio_tag 'sample.mp3' %>

<!-- audiojsの初期化 -->
<script>
  audiojs.events.ready(function() {
    var as = audiojs.createAll();
  });
</script>

assetsパスの追加

上記で設置した再生プレイヤーで読み込んでいる「sample.mp3」は、app/assets/audios/に配置することにしましょう。
しかし、このままではアセットパイプラインで配信されないので、assetsパスを追加する必要があります。
config/initializers/assets.rbに以下を追加します。
Rails.application.config.assets.paths << Rails.root.join("app", "assets", "audios")
以下のコマンドでassetsパスが追加されたかを確認します。
$ rails c
> Rails.application.config.assets.paths
=> ["Your Rails app path/app/assets/audios/", ...]
> exit

再生プレイヤーのカスタマイズ(おまけ)

audio.jsで使用しているクラスを上書きすることで、再生プレイヤーの見た目を変更することができます。
/* プレイヤー(再生バー)の高さ、幅、背景色の指定 */
.audiojs { ... }
/* 再生・停止ボタンの高さ、幅、パディングの指定 */
.audiojs .play-pause { ... }
/* 再生・停止ボタンなどの p 要素 */
.audiojs p { ... }
/* 進行状態・ロードの状態を表示する部分 */
.audiojs .scrubber { ... }
/* 進行状態を表示するバーの部分 */
.audiojs .progress { ... }
/* ロード状態を表示するバーの部分 */
.audiojs .loaded { ... }
/* 再生時間の部分 */
.audiojs .time { ... }
.audiojs .error-message { ... }
 /* 再生している曲の情報 */
.track-details { ... }
.track-details:before { ... }

参考

関連記事

【Rails】Railsアップグレードまとめ
# はじめに Ruby on Railsに限らず、何らかのフレームワークを使ってWebシステムを構築している場合、フレームワークのアップグレード作業は避けて通れません。 一般的にフレームワークはバージョン毎にEOL (End of Life [...]
2022年10月1日 14:32
【Rails】ユーザー登録時に行うメールアドレス認証機能の実装方法
# はじめに ユーザー登録/解除やログイン/ログアウトといった認証機能の導入に「devise」というGemを使っている人は多いと思います。「devise」では以下のように記述するだけで、ユーザー登録時に確認メールを送付しメールアドレス認証を行う機 [...]
2022年9月24日 14:24
【Rails】モデルに列挙型(enum)を定義し、使いこなす方法
# はじめに Railsはモデルでカラム名と同名の列挙型(enum)を定義することで、カラムと列挙型の変数を紐付けることができます。カラムと列挙型の変数を紐付けると、カラムに対して様々な便利な使い方ができるようになります。 本記事では、モデ [...]
2022年9月3日 10:29
【Rails】RailsでCORSとPreflight requestの設定を行う方法
# はじめに RailsアプリをAPIサーバーとして構築するには、CORS (Cross-Origin Resource Sharing)と Preflight requestの設定を行う必要があります。APIサーバーは外部からの要求に対して処理 [...]
2022年8月27日 10:44
【Ruby】Bundlerを使ってRubyGemsを作成/公開する方法
# はじめに Bundlerを使ってRubyGemsを作成および公開する方法について説明します。Bundlerを使わずにRubyGemsを作成/公開する方法については以下の記事を参照してください。 <iframe class="hatena [...]
2022年7月12日 23:18
【Ruby】RubyGemsを作成/公開する方法
# はじめに RubyGemsを作成および公開する方法について説明します。Bundlerを使ってRubyGemsを作成する方法については以下の記事を参照してください。 <iframe class="hatenablogcard" style [...]
2022年7月11日 21:52
【Rails】M1チップ搭載MacでRuby on Railsの開発環境構築
# はじめに M1チップ搭載MacにRuby on Railsの開発環境を構築する手順を記載します。 - MacBook Air (M1, 2020) - macOS Monterey 12.3.1 # Homebrew ## [...]
2022年5月5日 11:56
【Rails】Rakeタスクの基本情報と作成・実行方法
# はじめに Railsには標準でRakeというGemが同梱されています。RakeはRubyで実装されたMake(UNIX系のOSで使用できるコマンド)のようなビルド作業を自動化するツールです。Ruby Make、略してRakeというわけですね。 [...]
2022年3月7日 22:12